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『だるまさんが転んだができない』子どもの運動能力の低下について学ぶ園内研修

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『だるまさんが転んだができない』子どもの運動能力の低下について学ぶ園内研修

『だるまさんが転んだができない』子どもの運動能力の低下について学ぶ園内研修

『だるまさんが転んだができない』

これは他でもない当園で感じていることです。

 

年齢が高いクラスでも”だるまさんが転んだ”で止まれない。

鬼ごっこでタッチをすると高確率で転ぶ。

この状況を保育士たちはずっと疑問を持っており考えました。

「人工芝だから痛くないのでわざと遊びで転んでいるのか?」

そんな疑問を持ちながら観察していましたが、明石公園でもどこでも転んでいるのを確認し、人工芝の影響ではないと確信しました。

本当に転んでいる。そして止まれない。

(この状況はクラスによっても、個人によっても差があります。全員が該当するわけではありません。)

 

体育教室もしていますが、それでも足りない何かがあるのか?

担当者は原因を究明しながら保育を通して子どもたちに必要なサポートをしていきたいという思い、今回の研修に至りました。

現代の子どもたちの体力低下と言われている

原因1:外遊びの減少

生活環境が都市化していることで遊ぶ場所が減った、習い事が忙しく遊ぶ時間ない、このような背景があります。

 

原因2:便利に変化した生活

便利な家電が普及して家事を手伝う機会が減ったことにより、体を使うことが減ってきたとされています。

 

原因3:不規則な生活習慣

夫婦共働きで就労時間が長くなったことで就寝までの時間が長くなったことが要因です。

 

誰かが悪いわけでも誰かを責めるわけでもありません。事実として受け止め、現代社会の中で子どもたちをサポートするのに必要な視点を学ぶことができました。

当園でお世話になっているピラティス講師は、脳の神経系は2歳半で完成するから、それまでに色々な体の動きを経験することが大切といわれていました。

(1)手をつく動作をする…動物のポーズをして遊ぶ、乳児はハイハイをたくさんする

(2)大人が抱えてくるっと1回転させるなど、様々な動作を経験させることで平衡感覚を養う

 

ストップ&ゴーの動作を、3歳未満児クラスからリトミックで経験できるようにしておりますが、だるまさんが転んだを通して、合図を聞く・止まる動作をさらに経験できるようにしていきたいと思っています。

研修の中で、子どもたちが体を動かしていく時に必要な能力が7つあることを知りました。

1つずつ詳細な説明は省きますが、検索するとたくさん出てきますのでぜひ調べてみてください。

園の遊びで7つの力を育むにはどんな遊びが良いかをまとめました。ご家庭での参考になるかもしれません。

いかがでしょうか?

これを解決すればよい!というものはないことがわかりました。

大切なことは、様々な社会状況・家庭環境・保育環境の中で園と家庭が『共に』お子様一人一人に必要な経験が何かを考えながら保育に携わっていくことだと確認しました。

体育教室、ピラティスなどを通して、様々な体の動きを取り入れてお子様たちの成長の一助になりたいと思います。

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