上ノ丸くじら保育園 社会福祉法人くじら上ノ丸くじら保育園

『0番目に大切なこと』津波の避難訓練2024.3.13

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『0番目に大切なこと』津波の避難訓練2024.3.13

『0番目に大切なこと』津波の避難訓練2024.3.13

上ノ丸くじら保育園園長の皆見です。今回のブログでは3月の避難訓練をもとに当園の取り組みをお伝えします。

 

私たち保育園にとって、0番目に大切なことは『命を守ること』です。 

毎年3月には東日本大震災へ思いを寄せながら津波対策の避難訓練を行なっています。

当園は津波想定範囲外ですが、向かい側の明石小学校は浸水区域です。大地震の際は津波に備えてさらなる安全確保のために高台を目指す方針です。

1〜5歳児は園舎隣の階段を登ります。

0歳児は避難車というカートに乗って、または抱っこ・おんぶで坂道を登って避難します。

一時避難先に全員が集合したら、地域の避難場所へ向かって二次避難をします。

 

1)園長が不在の時は?

有事の際は責任者順位にそって判断します。
上記の通り、1〜5歳児と0歳児は別行動です。確実に園長がいない状況が発生します。

土曜日に災害が起こることも想定されます。 
そういった時に、誰が先頭で指揮を取るか順番を明確にしています。
そして指揮者だけでなく全員が有事の際の対応を知っておくこと、連携をとりながら対応することを日頃から強調しています。

 

2)起こってみないとわからないので『こうすべき』は、ないということ

実際に災害が起こらないとどのような状況になるかわかりませんが、避難訓練・日頃の活動を通して『選択肢を多く持つこと』で対策していきたいと考えています。

例えば、高台に登った先の二次避難場所へ向かうにあたって、ガレキなどで通れない道があるかもしれません。

そのような時に、地域のこと、地域の道を知っておくことで選択肢が広がり、どのルートが良いか判断することができます。

 
 ①明石公園の中を通るか
 ②住宅地の中を通るか
 ③大通り(潤和上ノ丸線)を通るか
 

このようにたくさんの選択肢をもてるような避難訓練・活動を行なっています。

 

3)日頃はなんとなく通っている道も避難訓練の視点をもって歩く

訓練のたびに様々な課題が出てきます。これで良いということはありません。今回はこんな気づきがありました。

・園の前の道路(潤和上ノ丸線)の坂道を登っていくと、道路と歩道の柵がない危険箇所がある。
・坂道を登り切った先のカーブで0歳児のカートがとても重たく数名の力が必要になる。
・避難時には明石小学校の生徒や、明石駅周辺から多くの人が歩道に押し寄せるだろう。

・冬は防寒対策、夏は暑さ対策が必要だが、上着の置き場所はこのままで良いのだろうか。

・防災バックに入れている非常食では不足するから、もっと持ち出せないだろうか。

 

 

4)保護者にお伝えしていること

私たちは『子どもを絶対守ります。保護者はまず自分の命を守る行動をとってください』ということです。

今後も様々な視点から避難の道中、避難後の引き渡しまで様々な想定をしながらこれからも災害対策を行なって参ります。

 

 

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