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めんどくさいけど、役に立つ お手伝いのススメ
『お手伝いをする』
家族の一員として自分のできることをする、自分で使う身の回りの物は自分で整える、こういったことが自然と身に付いていくお手伝いは良い機会です。
そして、お手伝いを通して自己有用感、自己肯定感も育まれていき、自信へとつながっていきます。
今回のブログでは「子どものお手伝いってどんなことができるの?どんなことをさせたら良いの?」というヒントになる具体的なアイデアをご紹介します。(年齢は参考です)
お手伝いのポイントは『させなければ!』ではなく『一緒に楽しむこと』です。
【1歳〜】ちょっとしたゴミ捨て
1歳児のよちよち歩きの時期は、自分で色々な所に行けるようになって嬉しい時期です。
「ここ(ゴミ箱)にこうやってポイポイしてくれる?」とお願いします。
例えるなら容器にボールなどを入れる遊びに似ています。
「上手に出来たねー、パチパチ」と一緒にできたことを喜ぶと嬉しくて、またお手伝いしたくなります。
⚠️知らないうちにゴミじゃないものをポイポイするしていることがあるので気をつけましょう…
【2歳〜】食器の下膳・配膳
自分の使ったフォークやスプーン、割れないお椀などの食器を流し台まで運びます。
年齢が上がって割れる器もお願いする時は「両手で大事に持って、歩いて運んでね」とお願いします。
保育園でも食器を大切に扱う経験のために陶器の器を採用しています。
3歳以上のクラスでは自分で下膳し、5歳児クラスでは当番活動で配膳もしています。
「スプーン持っていってね」「みんなのお箸を並べてね」もセットで習慣にするのがオススメです。
【2歳半〜】お皿洗い
2歳半くらいになると、大人と一緒に身の回りのことが少しずつ出来るようになってきます。
流し台の前に椅子を置いて立ちます。保護者が泡で洗ったものを水で流すお手伝いができます。
防水対策でエプロンをするか、終わってから着替える準備が必要です。
【2歳半〜】洗濯物をたたむ・干す
①『たたんだ洗濯物を所定の場所に運ぶ』これは洗濯物のお手伝いの入り口です。
②次に、タオルやTシャツなどたたみやすいものを大人が見本を見せながら一緒にたたみます。
Tシャツなら、袖をたたむ・下から半分にたたむ。タオルなら、両で角を持って端と端を揃える。こういった手順を丁寧に教えます。
はじめはキレイにできませんが、だんだん上手になります。
たたむのに慣れてきたら時々で良いので「ここをこうするよキレイにたためるよ」とアドバイスもしましょう。
③さらに、3歳ごろからハンガーに服をかけることが少しずつ出来るようになっていくのではないかと思います。
子どものTシャツに「ハンガーに服を着せてあげよう」と服を着るように下からハンガーを入れてみましょう。
洗濯バサミも扱えるようになってくる時期ですので、靴下を挟んで干すのもオススメです。
料理のお手伝い
料理のお手伝いは幅が広く、簡単な物からリスクがあるものまで様々です。
例えば「お皿にミニトマト並べて」「レタス千切って」などから始まって…
(1歳〜)あらかじめ計っておいた調味料をボウルに入れる
(2歳〜)保護者と一緒に卵を割る
(5歳〜)玉ねぎを包丁で切る
(1歳〜)ボウルなどに入れた食材をこねる
(4歳〜)保護者がそばで見守りながら、焼いているハンバーグをひっくり返す
(2歳半〜)お皿に盛り付けて、食卓に並べる
安全第一で親子クッキング楽しんでください
苦手な食材がある子もお手伝いをきっかけに食べられるようになるかもしれません。
[参考]保育園のクッキングで包丁・ピーラーを使うのは5歳児クラスからとしています。
刃物、コンロやIHヒーターなどの熱源を使う時は必ず大人と一緒に行い、子どもだけでは使わないお約束をしましょう。
最後に『ありがとう』を伝えること
お手伝いをしてくれた子どもたちに「上手にできたね」「次もお願いね」という言葉に『ありがとう』をぜひ添えてください。
ありがとうのシャワーを浴びてきた子どもたちは、『ありがとうってお礼を言うんだよ』なんて促さなくても、自分から人に対して『ありがとう』が言える子になっていきます。
まずは保護者から「お手伝いしてくれてありがとう」「○○してくれてありがとう」を伝えていってくださいね。
今回のブログのおさらいです。
お手伝いをする意味は、
・家族の一員としてできることをする
・自分の身の回りは自分で整える
・お手伝いを通して自信をもつ
主にこのような視点で書きました。
そしてお手伝いは『楽しくすること』『ありがとう』を伝えることがセットです。
以上、親子で楽しく生活できるヒントになれば幸いです。