- 園長のコラム
【05くじら】息があった(2024運動会 ごあさいつに代えて)
園長の皆見です。運動会当日はお話の時間が限られますので、ブログを通してこれまでの取り組みの様子やポイントを担任に代わってお伝えしたいと思います。
5歳児くじら組の子どもたちは、今年の運動会へ向かってダンス、組体操、障がい物リレーに取り組んできました。練習を積み重ね、日増しに年長児らしい真剣な表情になっていく姿、技術的にも向上していく様子を見て、積み重ね=経験 の大切さを改めて感じています。
今年のくじら組のポイントは、(1)メリハリつけて行動すること、(2)協力することでした。
(1)笛や先生の声の合図で素早く動くこと
とにかく動作をできるだけ素早くすることが大事なわけではありません。
まず合図を聞くこと
・合図を聞いてない(意識がない)と素早く動けない。合図を見聞きすることが大切です。
・なんか先生が言っているけど、まあいいか。これでは大事な話をしている時、大変なことが起こった時(災害など)に反応が遅れます。
次に素早く動く(反応する)こと
・「ようい、ピー」の笛の合図を聞いていないとリレーで出遅れてしまう。組体操の次の動きが遅れてペアで動く相手に迷惑をかけてします。
「負けたくない・勝ちたいから、友達と息を合わせて演技するためにしっかり聞こう」という風に、練習(遊び)を通して、合図を聞き・素早く動くことにつながっていって欲しいと思っています。
・そして小学校以降の集団生活の流れに遅れることのないように、周りの様子・雰囲気を見聞きして、ついていくことができるこれが大切ではないかと捉えています。
上の写真は、勝った相手に頑張ったねと拍手を送る様子。こんな素直な気持ちを大切に育って欲しいですね。
(2)協力する=相手のことを考える
私たちは一人一人の豊かな個性を大切にしていきたいと日々考えております。
時に、『個性=考えの違い』はぶつかります。大人でも同じ事実に対して様々な憶測をもちますから、幼児期のこどもたちはさらに相手よりも自分中心の主張になります。
しかしお互いの主張をし続けても平行線ですから、次第に我慢する、葛藤する、時には相手に譲る、尊重する、交渉するという風に折り合いをつける経験をしていきます。
喧嘩して仲直りの4年間を通して、年長児らしく『あの子はこいういう場面で、こういう考え方をするから、このように接しよう』を互いに理解できるようになったことを感じます。
こうした経験をへて、ダンス・組体操で、息を合わせた演技ができるようになっていきます。
運動会までは保育士主導で色々なことを進めることが多かったですが、ここからは就学へ向けて、さらに自分たちの生活は自分たちで進めていくのが年長です。こどもたちの力を信じてこれからも見守り、フォローしていきたいと思います。
ダンスの曲、”キャラクター”がぴったりなメンバーを、ますます応援よろしくお願いいたします。