- 園長のコラム
【04そら】しんどいことも乗り越えて(2024運動会 ごあいさつに代えて)
園長の皆見です。運動会当日はお話の時間が限られますので、ブログを通してこれまでの取り組みの様子やポイントを担任に代わってお伝えしたいと思います。
(1)優しいからこそ…
今年のそら組さんは、優しい子が多いクラスです。一方で優しさのあまり、リレーなどの競争に熱は出にくいです。(親子対抗リレーの練習をくじら組の子どもたちとしていました)喧嘩という喧嘩もあまりせず平和主義で、この障がい物競走に取り組む中で「別に負けてもいいもん」という声も聞こえてきていました。
これは”事なかれ主義”とも取れるし、”興味がない”とも取れますが、成功や失敗もあるように、勝ち負けも楽しむ気持ちは、大きくなっていく上で大切なのかなと思っています。
当園ではありませんが”1位を決めないかけっこ”というのが話題になったことがあります。私見ですが競争がない時、そこには頑張る理由がなくなり、なんとなくこなすだけの停滞が生まれるのではないでしょうか。
しかし、負けて悔しいから次は工夫や努力をして頑張ろうという気持ちを持つことは、成長のバネになっていくはずです。
とはいえ、絶対勝つんだ!頑張って!といってもおもしろくはありません。だからこそ運動会でのリレーのようなゲーム的な要素のある遊びに興味を持つことにつながっていけばと期待しています。
(2)パラバルーン
4歳児クラスになると個人での頑張りだけでなく、友達と『協力する』練習をしています。
華やかなパラバルーンは1人ではできない演技なので、そら組にぴったりです。
ある程度の人数がいたらパラバルーンというものは成立はしますが、1人でも欠けたらバランスが変わります。例えば隣の子と歩調を合わせる、隣の子のタイミングを見る、同じ並びで練習していると隣の子を意識します。そして向かい側(反対側)の子とはいつも顔を合わせます。そこでもコミュニケーションが発生します。そういった周りの仲間と息を合わせて良い演技ができていきます。
エピソードをひとつ挙げます。演技の中でスキップする場面がありますが、最初は苦手なお友達も多かったです。しかし、できる友達を見ながら真似しようとしたり、自分なりに練習したりしてできるようになっていきました。(もしかするとお家での練習もあったのかもしれません。ありがとうございました。)
9月の残暑厳しい中、全員とコツコツ練習を進めている頃は、「嫌だな〜」、「しんどいな」〜という気持ちもあったと思いますがしっかりと完成させることができ、自信に満ちた顔を見ることができました。
…しかし、最後の前日練習はスランプ気味で上手くいかず涙を流しながらも「成功させたい、お昼寝終わったらもう一回する」という子もいたそうです。(最終調整頑張っていました。)
楽しい事も、しんどい事も乗り越えて、少したくましくなった そら組さん。
運動会後の半年は、年長へ向けて心身ともに大きくなるよう、みんなと色々なことに”チャレンジ”していきたいと思います。