- 園長のコラム
『平和』ってどんなこと? 〜2024年度 5歳児と考える〜
夏が来ると平和について子どもたちと共に考えます。私たちも戦争を知らない世代ですから『語ること』は難しいですが、『学ぶこと』『考えること』はできます。
第二次世界大戦中、明石では6回にわたる空襲があり、そのうち1回は1945年7月7日にあったことから毎年この時期に5歳児と一緒に明石市立文化博物館の平和資料室を訪れています。
園長「ここは平和資料室って言います。『平和』ってどんなことかわかるかな?」
子どもたち「安全ってこと?」「安心ってこと?」「みんなと仲良くするってこと?」
昨年の5歳児(2023ブログリンク)も『平和』という言葉は聞き馴染みがなく、ちょっと難しいという顔をしていましたが今年のこどもたちは数名がこのような『平和』のイメージを話してくれました。
園長「じゃあ、反対のことで『戦争』って知ってる?」と聞くと、これは知っているこどもが多かったです。
子どもたち「爆弾を落とすこと」「鉄砲で撃ち合うこと」「馬とかにのって剣で切る」「剣とかで切ったりする」「悲しい気落ちがすること」
園長「どれも正解だね。昔の人だと馬に乗って刀で戦って外国と戦争してたし、爆弾を落とす戦争もあるよね」
「どうして戦争するのかな?」子どもたちは素朴な疑問を話してくれました。
難しい話ですが子どもたちの日常に例えると、『好きなおもちゃを独り占めしたいから』『ここは僕の場所だからこないで!』『僕は強いんだぞ!っていいたいから』『肌や目の色が違う人を見て、僕たちと違うからなんか怖いから』こんな感じかなという話をしました。
園長「なんか大人なのに仲良くできなくて、人を傷つけて悲しいね。でも、世の中には良い人だけじゃなくて、こういう大人もいるんだってことは知っておかないといけないね。」
最後に、今の日本は平和だけど、世界では今も戦争をしている国があるし、これからも日本は戦争をせずに世界の人と仲良くするためには、みんなが『相手の気持ちを考えること』、『多様性を受け入れ・受け入れられ、共生すること』これをずっと大切にしてほしいと、こんな話をしながら七夕の明石空襲についての動画を視聴しました。
自分を大切に、隣人も大切にできますように。