- 園長のコラム
おとなりへ、はい!
6月20日に4.5歳児で、JRで1駅の朝霧駅で降りた先にある大蔵海岸へ遊びにでかけました。
今回はその遊んでいる様子ではなくて、移動のひとコマについてブログを書きます。
こどもたちは2列に並んでいて、先頭の子に切符をまとめて渡してこう言いました。
『自分の分を1枚とって、残りは後ろの人に渡してね』
今回、4歳児は、5歳児は初めてこの経験をしました。
どんな反応だったかと言うと、『片方の手で1枚握って、片方の手でその他の数枚をもつ』ここまではできました。
しかし、この後はほとんどの子が『1枚だけ』後ろの子へ渡そうとしました…。
童謡”大型バス”のように『おとなりへ、はい!おとなりへ、はい!』とはいきませんでした。
なぜ上手くいかなかったのかというと…
*話は聞いるけれど『1枚って、残りってどっちだっけ?』
このように理解ができてなく、行動と結びつかなかった。
(ぱっと見て『これは1枚だ』と認識するのにも幼児期の子どもたちは時間がかかることがあります)
*目的が分からなかったので全体の工程がイメージできず混乱した。
*上手くできるか緊張して、慌てて逆の手を出した。
このような要因でないかと考えます。
ひとつひとつの要因を分析して、フォローしていくのが私たちの役割です。
次に『おとなりへ』シチュエーションがあったらさらに上手くなっていると思います。
サンドイッチ作戦!!
4歳と5歳が手を繋いで2列で歩いていましたが、階段などで1列になるときに、4・5・4・5・・・と交互に「サンドイッチしてね!」と声をかけました。これはサンドイッチが子どもたちに身近なわかりやすい例えなので私の中で鉄板の声掛け(技)です。1回説明したら2回目からはサッとできるようになりました。
**おまけ**
切符渡しのような作業的なことは、経験を積み重ねてルーティンになったり、パターンで覚えたりすることもあります。
ルーティンやパターンで覚えてなんとかなることはシチュエーションが違うと上手くできないことが出てきて、理解できていなかったことがわかり、そこでフォローしていくようにしています。