- 園長のコラム
2024年度はじまりにあたって
保護者の皆様、4月からのお子様のご入園・ご進級おめでとうございます。
新年度スタートにあたって、これから保育園とご家庭と力を合わせて子育てに取り組んでいきたいというお話をさせていただきます。
2024.3.2入園説明会でお話しした『保育園にはいるということは…』という内容ですが在園の皆様にも改めてお伝えしたいのでこのタイミングでブログに書きました。
『子どもは社会からの預かり物』
子どもは社会からの預かり物という言葉があります。
調べましたが出自はわかりません。しかし、まさにその通りではないかと思います。
これまではご家庭での生活が中心でしたが、これからは園での生活が長くなります。
子どもたちの社会生活の第一歩が保育園です。
大人になってもっと大きな単位の社会で活躍し、生きていくための土台作りをこれから、園と家庭と二人三脚で共に進めていきましょう。
さて、保育園に入ったら心に留めておいていただいたいこと3つお話しします。
1つ目、お子様は病気をします。
2つ目、お子様は怪我をします。
3つ目、お子様は集団の中にいるのでケンカをします。
まず1つ目、お子様は病気をします。
仕事復帰されても3ヶ月ほどはお迎えをお願いすることが多くなります。
抵抗力がつくまでには時間がかかりますし、集団の中ではあっという間に感染症は広まります。
それだけでなく、熱でお迎えに呼ばれたのに、家に帰ったら熱はなかったという事例も多くあります。言葉で伝えることのできない子どもたちは、知らない場所、知らない人の中で過ごすと、そういったことで辛さを発熱で表現することがあります。
2つ目お子様は怪我をします。
例えば0歳児だとつかまり立ちで転んだり、お友達を噛んでしまったりすることがあります。お預かりしている以上、怪我なくお返しするのが私たちの勤めですが、防げない怪我も発生してしまいます。
大きな怪我から小さな怪我まで様々な対応を園ではマニュアルに沿って進めております。
3つ目お子様は集団の中にいるのでケンカします。
これはもう少し先の話になるお子様が多いかもしれませんがお話しします。
ケンカと聞くとネガティブなイメージかもしませんが、私たちはどんどんケンカをして欲しいと思っています。
なぜならそうして人間関係、社会経験の練習をしているからです。
私たちは年齢に応じて子どもたちの思いを代弁・仲介することもあれば、介入し過ぎないように自分たちで解決するのを見守り、解決する力をつけていきます。
ケンカの内容も年齢ごとに異なりますが、例えば『自分のこうしたい』という気持ちと『友達がこうしたい』という気持ちがぶつかる時に発生するかと思います。
そんな時にどう折り合いをつけるか、我慢する、譲る、それぞれの時期に必要な経験を園でしています。
もちろん大きな怪我につながるようなケンカは制止します。
病気・怪我・ケンカ、集団で生活をしていると思わぬことが起こりますが、一方で友達と一緒じゃないと経験できないこともたくさんあります。
『おもしろいことにはリスクがつきもの』です。大変ですし、心配ですが、子どもたちを信じ、私たちと苦楽を共に一緒に乗り越えて、おもしろい園生活にしていきましょう。
2024年度どうぞよろしくお願いいたします。